3年前、俺は「投じる」ことを決めた。
銀行口座に眠っているだけの端金。それは「安心」ではなく、変化を拒む「重り」でしかなかった。 2026年5月の今、iDeCoを中心とした112万円の資産があるのは、あの時、俺が面倒臭さという入場料を払ったからだ。

SBI証券の口座開設。 それは、バリカンの使い方を覚えるよりも遥かに不条理な作業だった。
「特定口座」「源泉徴収」「マイナンバーのアップロード」。 次々と現れる、人生の後半戦には似つかわしくない呪文のような専門用語。 入力フォームの海を泳ぎながら、俺の脳は何度もフリーズした。
だが、ここで止まれば、一生「守るだけ」の人生だ。 そんなのは、もう御免だった。
画面に表示された「申込完了」の4文字。 それは、俺が未来を予約した、最初の契約書だった。
「自分を疑う勇気を持てた時、信じたい未来がクリアに見えてくる。」


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