1. 貯金が得意な人、苦手な俺
認めよう。俺は、手元に自由な金があると、ついつい使ってしまうタイプだ。 「計画的に少しずつ貯金する」という習慣を身につけようと、40代まで何度も挑戦してきたが、正直に言って全敗だった。 借金を完済し、月々1.7万円という「余裕」が生まれた瞬間、俺を襲ったのは喜びではなく、「このままでは、またいつの間にか使い果たしてしまう」という自分への冷静な分析だった。
2. 貯金はあきらめ、制度を「絶対安全圏」にする
だから、俺は自力で貯めることをあきらめることにした。 代わりに選んだのが、iDeCoという名の「未来の自分への、全自動仕送りシステム」だ。 「原則60歳まで引き出せない」というルールは、一見不便に思えるが、俺のようなタイプには「絶対に手をつけられない、俺から最も遠い絶対安全圏」として機能した。自分の意志の強さに頼るのではなく、仕組みに身を委ねる。これこそが俺にピッタリの生存戦略だった。
3. 「ボーナス・退職金なし」という、背筋が伸びる現実
なぜ、そこまで仕組み化にこだわったのか。 俺が働く場所には、ボーナスもなければ退職金という仕組みもない。 40代になり、将来を考えたとき、誰も俺のゴール地点を用意してくれないことに気づいたのだ。 「退職金は、自分でコツコツ作っていくオーダーメイド」 その現実を受け止めたとき、iDeCoという選択肢が、将来の自分に向けた一番のプレゼントに思えた。
4. 最大の武器は、確実な「節税」というご褒美
iDeCoに決めたのは、難しい投資の知識があったからではない。 「所得税や住民税が安くなる」という、今すぐ実感できる確実なメリットに惹かれたからだ。 数十年後の運用結果は誰にもわからないが、「今、税金が安くなる」という事実は、借金返済を通じて1円の大切さを知った俺にとって、何よりも信頼できる数字だった。
5. 1.7万円の「新しい役割」
かつて俺の生活を圧迫していた「返済の1.7万円」に、少しの決意を上乗せした2.3万円。 それが毎月、給料口座から「未来の自分へ」と自動的に送金されていく。 手元の通帳は相変わらず賑やかではないけれど、俺の手が届かない場所で、確実に「俺専用の退職金」が積み上がり始めた。 これが、saikidou 7で見せた「112万円」という数字へと繋がる、最初の一歩だった。
「自分を疑う勇気を持てた時、信じたい未来がクリアに見えてくる。」



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